埼玉県三曲協会について

埼玉県三曲協会について

埼玉県三曲協会は、わが国古来の音楽である箏・三絃・尺八などの伝統芸能の維持・伝承と普及を図り併せて各流派の交流と会員相互の協調と親睦を深め、県民文化の向上に寄与することを目的としています。

埼玉県三曲協会について
埼玉県三曲協会会則
組織表
理事名簿
役員

会長御挨拶

 我が国は、世界の中でも冠たる優れた文明文化の国柄であります。それは長い歴史の中から生み出されたものなのです。
 我々の三曲の分野を見ても、聖徳太子が吹かれた尺八が法隆寺に伝えられて、現在東京国立博物館で所蔵されています。その後、虚無僧(普化宗)が修行のため一寺一律で尺八曲を作って現在に残っており、これを“本曲”と称しています。そして明治4年、太政官布告によって廃藩置県とともに当道座や虚無僧寺が廃止されて我々庶民も尺八を吹くことができるようになり、尺八の楽譜が考案されて広く三曲(琴・三味線・尺八)の合奏ができるようになりました。
 また、江戸幕府は関東の不毛の地において河川・水道工事等の都市化を進めるなど、265年の長きにわたり戦争のない平和な時代を築き上げましたが、この間に視覚障害者を対象に「当道職屋敷」を創設し、筝(琴)・三絃(三味線)の曲を作りました。その作曲者を検校(けんぎょう)・別当(べっとう)・勾当(こうとう)・座頭(ざとう)と官位づけて、総検校ともなれば地方の大名よりも禄高が勝っていたのです。こうして琴・三味線の曲がたくさん作曲され、今も全国各地の演奏会で盛んに演奏されております。更に、時代の変遷とともに現代的な新しい曲が作られるなど進化を遂げています。
 当協会では、秋の定期演奏会をはじめ、次世代の担い手を育成するために「埼玉県三曲協会邦楽教室」「伝統文化親子教室事業」を開催するとともに、県当局と連携して小学生・中学生を対象に「ふれあい体験授業」を実施しています。また、「埼玉県次世代サポート事業」にも参加し、小学校4年生から高校生以下の体験教室を実施して、これらの発表会では来場者や地域の皆さんから高い評価を得ています。
 今後は、一般の落ち着いた雰囲気の社会文化イベントにも積極的に参加したいと思っていますので、琴や尺八の音楽が必要な場合は、お気軽に声をかけてください。
 先人から受け継がれた、こうした伝統芸能音楽を大切にして、聖徳太子の“以和為貴、無忤為宗”を基本理念に掲げて当協会の事業を推進してまいります。

埼玉県三曲協会
会長 水井 竹隆

PAGE TOP